TTM福岡研修

福岡市博多区研修

2月5日の午後から7日にかけて、
福岡市博多区の福岡商工会議所の会議室をお借りして、
TTMクラブが開催されました。

今回の参加者は34人。
北は宮城から、南は長崎まで多数のご参加を頂きました。
今回の課題は、本格的な「四天付き拝敷き」。
主に禅宗や日蓮宗などでも使用される有職畳です。
過去のTTMクラブでも研修したことはありましたが、
その後に入会された方も多く居られたことから、改めて四方縁の基本を学んで頂いたものです。
3人で1チームとなり、各チームにリーダーを決めて進めてもらいました。
最初の寸法決めから、四天の取りつけに慎重のあまり、時間が掛かりすぎましたが、
これもリーダーの指導力で1日目の予定にほぼ、追いつけました。

夕食はその場での弁当で済ませ、8時頃から引き続きその場で恒例の「夜学」が始まりました。
夜学の内容は、「炉畳の造り方」です。

実は去る2月の1日~2日において、長崎県畳工業組合青年部での依頼により、
「炉畳の実技講習会」を終えたばかりでしたので、その内容を座学で研修して頂きました。
だれでも畳職人とはいえ、炉畳の特に小縁の付ける際に様々な失敗をされることがあります。
それらを全て解決するための講習会で、今回は頭板を入れての新調畳について説明しました。
頭板の取り付け方法や、頭板の特殊加工(プラコーナーでも可能な加工)、
また小縁の平刺しを美しく仕上げる方法や、小縁の段差などについて、
午後9時まで短時間でしたが細かく研修されました。
その後、
宿泊先の「山本旅館」にチェックインし、
迷路のような建物の各部屋で夜遅くまで会話も進み、一日を終えました。

2日目は、
午前9時開始。拝敷きの続きの作業です。
四方縁の合掌の際の細かな縁の畳み方や、紋様の合わせ方を学び、
殆どのチームは夕刻時には完成となりました。
拝敷きを折りたたんでも縁のシワが寄らない、縁がバサバサ音がしない、
特殊な工夫をした美しい拝敷きの完成です。

そして、夕食は「料亭いろは」で名物の水炊きです。
今回初めての参加者もすっかり打ち解けて楽しい時間となったようです。

3日目は、
残りの作業を終え、全員で清掃片付けを済ませ、解散となりました。
その後、八代にも行かれるメンバーが複数いたことから、時間早めの解散です。
毎回、新たなそして若い方も参加され、嬉しい反面、責任を感じるところです。

皆さんお疲れ様でした。

さて、
次回の研修は「神奈川県」です。またのご参加をお願いします。
それまで各自でしっかり復習してください。

TTM福岡参加メンバー