紋縁の基本的な付け方
厚い紙の場合
- 紋縁を広げ、紋の直径を正確に計ります。
- 縁を畳表の上に、裏返して載せます。
- 紋の直径の5厘小さい寸法に縁を畳表に鋲などで留めます。
- その上に、ハトロン紙など薄い紙を被せ、少し控えめに平刺しをします。
- 平刺しが終われば、紋が完全に見えるところまで紙を起こします。
- 紙を縁引きなどで、確実に押さえてから、紋縁を起こします。
- 返しを入れます。
厚みのある畳につける場合に、厚い下紙を使うことがあります。(京都の場合、厚みに関わらず、ハトロン紙を使っているようです。)耐久性も考えると、それも頷けます。只、厚い下紙を使う場合は、上記の方法を少し変更した方が、美しく見えるときがあります。(あくまでも参考にして頂ければ・・・)
薄い紙の場合
- 紋縁を広げ、紋の直径を正確に計ります。
- 縁を畳表の上に、裏返して載せます。(ここまでは同じです。)
- 縁を畳表に鋲などで留めます。
- その上に、しっかりした下紙を被せ、少し控えめに平刺しをします。
- 紋の寸法の5厘程度(紙の厚みによる)控えてケビキを引きます。
- 下紙を返した時に、手前の紋が5厘程度見えるくらいで紙を起こします。
- 続いて縁を起こし、返しを入れます。
紙が厚くなると、縁の内側に掛かる部分が多くなり、紋が掛けて見えることがあります。まず、美しく紋を載せるには、使う紙の厚みに注意した方が良いと思います。