東京研修会 (東京池上会館)
今回のTTMクラブ 東京研修会は大成功に終わらせて頂きました。参加されました皆さん、大変ありがとうございました。また大層疲れたことと思われます。
今回のTTMクラブの研修会の参加者は30名。東京の池上にて、特殊な有職畳と、京都式・関東式の板入れ畳の製作。そしていつもの夜学でした。
17日午前10時、全国から集まった参加者は東京池上会館に集合し、早速自己紹介の後、直ぐに神社で使われる軾(ひざつき)の講習です。私が畳表の丈寸法を決め、縦糸のほつれ止めにした京都式の「からくり」は、初めての人には大変珍しい作業で、その日のメインになった人もいるほど、皆さん猛特訓されていました。本題の軾の作業は昼食まで。午後からは大紋四方縁の厚畳です。中の芯は化学床ですが、有職本式の作り方です。縁の付け方、受けござの作り方、また最後の仕上げ方は関東では珍しいとのことで、皆さんこぞって挑戦されていましたこの日会場を後にしたのは午後9時半でした。でももう、これからは不安がらずに作れますよね(笑)
18日午前10時からは、藁床で板入れの新調畳作りです。板入れとは特殊ものだけにされる作業で、滅多にされることはないのですが手縫いの基本です。その基本でも、京都式と東京(関東)式では大きく作り方が異なります。框(頭)板の縫い方、締め方。平刺しの縫い方、返し縫いの考え方、縫い方、框縫いの仕方、隅の仕方、全てに於いて違いすぎるほどの作業を会場に2台の作業台で同時進行しました。ギャラリーの皆さんは、カメラやビデオを持って、あっちにウロウロ、こっちにウロウロ。作業していた私や柳井君、高野君よりも忙しい様子でした。双方の畳が仕上がって比較し、今までに見たことないものを見て、感動された方もおられました。
17日・18日には作業の講習会だけでなく、TTMクラブのメインがあります。宿に帰ってからの「夜学」です。両日とも午前2時まで。各室に戻ってからはもっと遅い人もいたそうです。普段気にしていることや、有職や茶室などの知識的なことを話し合い、もう、皆さんなかなか寝付かれなかったようです。
最終日19日は、会場を池上、柳井畳店に移して畳のコゲ直し(いさし)と手床の締め直しの講習会でした。昼食を済ませていよいよ解散となりました。
長い研修会でしたが、皆さん相当熱くなっておられました。
今回のTTMクラブ研修会、皆さんのおかげで大成功。ご協力ありがとうございました