東京研修会 (池上会館)

1月22日~24日に東京大田区の池上本門寺境内の朗報会館と、隣の大田区の池上会館でTTMクラブの研修会が行われました。北は宮城から、南は沖縄から総勢40名(そのうち女性畳職人は2人)が集まり、初心者も数名おられ大成功に終わりました。
22日午後1時に集合した後、受け付けを済ませ、早速寸法の勉強に入りました。今では殆どのメンバーがレーザーで採寸しているにも拘わらず、正確かつ仕上がりの重視を考えて割り本法(クセ消し法)の基本を徹底的に学び、その後、掛けシミズ法の内容も勉強しました。事前に作成したテキストを基に、講義と木枠を使って、実践的な採寸法や、シミズ計算まで行いました。シミズの計算は、初めての人も沢山おられましたが、理解しているメンバーが寄り添い、教え合いをしていました。実は、この後、夕食や入浴を済ませて午後8時から恒例の夜学が始まりましたが、この寸法の計算法ばかりの話題が集中し、応用編など深い話で盛り上がり、夜中の2時30分まで研修し、殆どの方が理解されたようです。
23日午前9時から、池上会館会議室で円形畳の講習会が始まりました。円形の畳は従来のものとは全く作り方が異なることから、殆どの参加者が初めての超マニアックなものです。今回は水分や熱による修正を出来るだけ少なめにし、仕上がりを重視した作り方をしました。白・黒・茶色の高麗中紋三色の縁を使いそれぞれ三班に分かれて最後まで仕上げました。縁の下ごしらえや、微妙な細工が仕上がりに大きく影響することなどを学び、午後4時頃、それぞれが美しく仕上がりました。夕食までに時間がありましたので、その後も今では知る人も少ない幻の畳表の縦継ぎを研修しました。
2日目の夜学も、それぞれの思いや質問をぶつけあい、この夜も就寝は夜中の3時でした。 24日の研修は、午前9時から。床の間などに使うことが多い袷(あわせ)の上敷きを作りました。床の間の落ち込みの深さに合わせた作り方や、合計ゴザ3枚の厚みで均整の取れた上敷きも研修しました。そして、昼食後1時30分に解散となりました。 いつものことながら、参加者全員が今回の研修は特に熱が入っていたようにも思え、その分、大層疲れた様子でした。おまけに寒波の影響で九州の参加者が東京で足止めを食うこともありました。それでも初心者の参加者も含めて、大層満足されたように感じました。 次回の研修は、愛知県で開催致します。
回を重ねることで、次回もメンバーの大きな躍進を期待しております。