京都研修会(飛騨詰所)
6月29日30日の両日、京都市内でTTMクラブの研修会が開催されました。参加人数は20名。関東から南は沖縄から参加されました。 初日の29日は、午後1時に東本願寺前に集合して、京都迎賓館と京都御所を参観しました。どちらも普段から一般公開され簡単に参観することが出来るようになっていますが、なかなか機会が作れないことが多いのが現状だったんです。京都迎賓館では畳以外にも素晴らしい職人技を堪能することができ、また大広間に敷かれた畳の重厚感にも触れ感動をしました。 京都御所では、紫宸殿や清涼殿、御常御殿などから平安時代から現在までの畳の変遷に触れながら、歴史を身体で学んでくれました。 その後伏見の「月の蔵人」で夕食をとった後、定宿に戻り、夜学がはじまりました。夜学は、翌る日に見学予定の大徳寺の茶室見学のために、茶室の見方などのレクチャーを深夜2時までしっかり勉強しました。… 2日目の30日は朝から雨の中、大徳寺塔頭の黄梅院と瑞峯院を訪れました。黄梅院では、「昨夢軒」と呼ばれる四畳半の有名な茶室と品のある寺院の庭園などを拝観しました。瑞峯院では、滅多に見ることができない、逆勝手三畳台目向切りの「安勝軒」、また国宝「待庵」の写しである「平成待庵」も住職の案内で茶室の室内にまで入って見学させていただきました。今回の茶室の勉強の目的は、まずは茶室の構造を知るためのもので、茶道口からにじり口など亭主や客の進入路の知識、炉の切り方の違い、天井の見方、腰紙の様子、釣り棚や小板など、昨夜に遅くまで勉強した内容のものを現場で確認して覚えるという目的でした。ここには普段から見学できない茶室もありますが事前に申し込みをし、薄茶も頂き、京都らしい緊張感を味わえました。この日は特に大雨でしたが結果、庭の木々や庭石が雨に濡れて生き生きとした様子でとても美しい景色を楽しめたのも、思い掛けない感動でした。その後、都ホテルで昼食をとり、2時頃解散となりました。 参加されたメンバーの方々には大変お疲れ様でした。次回もご参加を期待しています。 次回の開催は神奈川県の予定です。またしっかり勉強して下さい。